ドラマは宮藤官九郎さんの脚本。日本が初参加した1912年
ストックホルム五輪から1964年
東京五輪開催までを中心とした激動の時代を、落語家の古今亭志ん生の目線で描くと。
熊本県知事は、『主人公の一人熊本県出身の金栗四三氏が決まったことを受け、幾多の困難から立ち上がり、韋駄天のごとく駆け抜けた金栗氏の走りが、復興に向けて走り始めた県民を大いに勇気づけてくれる。』とコメントした。」。
NHKの
大河ドラマが放送決定になったことで、玉名市、和水町を中心として観光での経済効果がかなり期待できるのではないでしょうか。玉名、荒尾、大牟田の流れで観光客を呼び込む新施策の立案を、今から考えられたらいかがでしょうか。
金栗四三氏の生い立ちから時代背景を考えたとき、明治の後期から1964年
東京オリンピックまで本当に激動の日本の歴史だったと思います。ここで、金栗さんの生涯について簡単に紹介いたします。
1891年(明治24年)生まれ。熊本県玉名郡春富村──現在の和水町でございます──に生まれました。1910年、
旧制玉名中学校を卒業後、
東京高等師範学校、今の筑波大学に入学、翌年1911年
ストックホルムオリンピックに向けた
マラソン予選会に出場、当時の世界記録を27分も縮める大記録を出し、日本人初の
オリンピック選手となりました。
翌年、1912年
ストックホルムオリンピックでは、参加しましたけれどもレースの途中、日射病のため途中リタイア、そして、1916年は
ベルリンオリンピック出場が決定しましたけれども、第一次世界大戦のため、この大会は幻の大会になってしまいました。
その次の大会1920年(大正9年)
アントワープオリンピック大会では16位、1924年(大正13年)
パリオリンピックでは途中棄権ということで、選手生活はその辺で終わっております。
そして、1920年(大正9年)に第1回東京・
箱根往復大学駅伝──今の箱根駅伝ですね──これを金栗氏は大会開催に非常に尽力をつくし、第1回の箱根駅伝を成功させております。それから、現在の正月の2日、3日に開催される箱根駅伝は本当に日本の大行事といいますか、この箱根駅伝がないと年が始まらないというぐらいの人気を、今、博しております。
その後1967年3月には、スウェーデンの
オリンピック委員会から
ストックホルムオリンピック開催55周年記念式典に招待され、「日本の金栗ただいまゴールイン、タイム54年8カ月6日と5時間32分20秒3、これをもって第5回
ストックホルム大会の全日程を終了します。」とアナウンスされた。これは当時、新聞・テレビで報道され、話題になりました。
金栗氏はマラソンの父とも言われ、世界で戦える
長距離選手の育成に努力されました。有名な言葉に、「体力・気力・努力」、よく知られております。晩年は故郷の玉名市で過ごし、1983年(昭和58年)11月3日、92歳で大往生されました。金栗氏の功績を記念して、
富士登山駅伝及び東京・
箱根往復駅伝大学競走、いわゆる箱根駅伝に金栗四三杯が創設されております。
そのほか、
金栗記念選抜中・
長距離熊本大会や
金栗杯玉名ハーフマラソンのように、名を冠にした大会があります。
なお、熊本県
総合運動公園陸上競技場の愛称「
KKウイング」、これは金栗氏の名前に由来してつけてあるということでございます。「
KKウイング」ですね。
以上、金栗四三氏の生涯について、功績を話させていただきました。
NHK大河ドラマ2019年放送が決まり、2020年はいよいよ
東京オリンピックの開催であります。荒尾市も、この放送を地元への
経済波及効果につなげていく努力をしていただきたいのですが、その辺の考えをお聞きしたいと思います。
以上2点、道の駅についてと
NHK大河ドラマについて、当局からの答弁をよろしくお願いいたします。
再質問については、降壇しましてしたいと思います。以上よろしくお願いします。
5:◯議長(小田龍雄君) ◯議長(小田龍雄君) 浅田市長。
〔
市長浅田敏彦君登壇〕
6:◯市長(浅田敏彦君) ◯市長(浅田敏彦君) 鶴田議員御質問の1番目、道の駅建設について、私のほうからは総括的にお答えをいたします。
道の駅は、平成5年の制度開設以来、現在では全国で1,117カ所に広がり、地元の名物や観光資源を生かして、たくさんの人々を迎え、雇用創出や経済の活性化、
住民サービスの向上にも寄与しているところでございます。九州では128カ所、県内では30カ所に開設をされております。
道の駅は、自治体と
道路管理者が連携して設置するもので、
国土交通省の登録に当たりましては、24時間利用できる駐車場、トイレなどの休憩機能、道路情報や観光情報などの
情報提供機能、そして、
観光レクリエーション施設など
地域連携機能の三つの機能が要件となっております。
この
地域連携機能で最も多いのが、農産物や加工品の直販所で、販売額が大きいところでは年間10億円以上の売り上げがある施設があると聞いております。
今回、道の駅の基礎調査を行うための補正予算を計上させていただいておりますが、
有明海沿岸道路の
競馬場跡地への延伸と、
南新地土地区画整理事業に合わせて、道の駅の開設を目指し、荒尾らしい道の駅をつくってまいりたいと考えております。
本市には、西日本を代表する遊園地や
世界文化遺産の万田坑、さらには、
ラムサール条約湿地に登録されました荒尾干潟、また、本年度よりビジターセンターの建設が開始され、平成30年度をめどに完成する予定であり、すばらしい観光資源がたくさんございます。
また、
マジャク釣り体験ができる修学旅行の誘致に取り組んだ結果、本年度は関西方面より四つの中学校を迎えるなど、新たな動きもあっております。年間で約200万人の観光入り込み客がある状況であります。
しかし、残念ながら、
大型観光バスなどに対応した買い物や食事をする場所が現在はございません。
このような状況を踏まえ、
特産品販売、観光拠点である道の駅を整備することは、地元の農産物や加工品の販売増加につながり、農漁業者の所得向上や地域産業の振興並びに雇用の拡大にもつながっていくものと期待をしているところでございます。
また、農水産物の
ブランド化や6次産業化に取り組み、荒尾らしい商品を開発し道の駅で販売することで、より多くの集客ができる施設となるよう、また、地域経済の好循環につなげていきたいと考えているところでございます。
その他の事項につきましては、担当部長より答弁いたしますので、よろしくお願いいたします。
7:◯議長(小田龍雄君) ◯議長(小田龍雄君)
一木建設経済部長。
〔
建設経済部長一木鉄也君登壇〕
8
:◯建設経済部長(一木鉄也君)
◯建設経済部長(一木鉄也君) 議員御質問の1番目、道の駅の建設についての道の駅推進のための
基礎調査費の内容、内訳についてお答えいたします。
先日の坂東議員への答弁と一部重複するところがございますが、御了承願います。
今回の補正予算としまして、
特産品販売・
観光交流拠点整備推進事業費として932万6,000円を計上しております。これは、道の駅を整備・推進するための基礎調査で、
コンサルタントに委託する経費でございます。
現在、予定している調査内容としましては、作業の進め方や
スケジュール等の計画協議、近隣にある道の駅の状況調査、道の駅に関連する機関や団体への意識や要望等の調査、出品可能な農産物または加工品の種類や数量調査などの基礎調査を考えております。
それと並行しまして、市内の農業や商業に関係する団体をメンバーとして検討するための組織を発足させる予定でございます。この組織で事業費や
スケジュール及び
経営予測等を検討するためにアドバイザーとして
コンサルタントも参加させることにしております。
また、道の駅の運営方法につきましては、いろいろな形態がありますので、専門家の
コンサルタントと相談しながら、どのような運営方法がよいのかを決定していきたいと考えております。
道の駅につきましては、先ほど市長が述べられましたとおり、全国で1,117カ所ありますが、
国土交通省の
ホームページを見てみますと、「これからの道の駅は地域の拠点機能の強化と
ネットワーク化を重視し、道の駅自体が目的地となるよう育てていきます。」と掲載されておりました。
現在、道の駅については農産物や加工品の直売所としての意味合いが強く、開店直後から新鮮な野菜や海鮮物などを求めて、多くのお客様がお見えになっております。農家の方が御自分でつくられた農産物など、御自分の名前で陳列し、御自分で価格の設定を行い、一日の売り上げがどのくらい上がったのかがすぐにわかるようになることは、生産者にとってもやり甲斐のある仕事につながっていくものと思っております。
道の駅を開設することは、農家の所得拡大と意欲向上につながるとともに、
定年退職者の就業や家庭菜園などの小規模菜園から大規模菜園へと拡大することで、新たな農業者の新規参入にもつながっていけば、農業の振興にも大いに貢献できることだと考えております。
また、本市には毎年約200万人の観光客が来られておりますので、本市の特産品やおいしい食材を提供することは、新たな顧客の開拓や消費拡大にもつながり、より経済的な波及効果に期待が持てるようになるのではないかと考えます。
あわせまして、農水産物や加工品の
ブランド化にも現在取り組んでおり、荒尾らしい
ブランド品を充実させ、道の駅で販売することにより、近隣の住民や観光客を含めたより多くの集客ができる施設にしたいと考えております。
本市に来られる観光客の皆様は、西日本有数の遊園地や
世界文化遺産である万田坑などの観光地を目的に来られておりますが、あわせて荒尾は自然豊かなところで農・海産物の豊富な地域であるということを知っていただき、喜んでもらえるすばらしい道の駅にしたいと考えております。
続きまして、議員御質問の2番目、2019年
NHK大河ドラマ「いだてん」主役の一人、金栗四三氏決定についての2019年
NHK大河ドラマ「いだてん」に
玉名地方出身の金栗四三氏が主役の一人に決定しました。荒尾市、玉名郡市、大牟田市と連携して観光客を呼ぶ施策が必要だと思いますが、荒尾市の考えはいかがでしょうかについて、お答えいたします。
今回の
NHK大河ドラマ「いだてん」では、和水町出身の
日本マラソンの父と讃えられている金栗四三氏、そして、
東京オリンピック招致のキーマンであり、日本水泳の礎を築き、政治記者でもあった田畑政治氏の二人が主人公とされております。
この主役の一人である金栗氏は、熊本県にゆかりが深い玉名郡和水町の酒造業の家に生まれ、地元の尋常小学校を修了後、南関町の
玉名北高等小学校へ、往復12kmの距離を毎日通い続け、健脚を鍛えました。その後、玉名市の
旧制玉名中学校、現在の
県立玉名高等学校から
東京師範学校、現在の筑波大学へと進学されております。
その後、明治24年の
オリンピック・
ストックホルム大会では日本人初の選手として参加され、晩年はふるさとに戻られ、熊本県体育協会の発足に尽力され、熊本県初代の教育委員長も務められております。
残念ながら、
本市と金栗氏の関係で申し上げますと、ただいま述べましたとおり直接的な接点は多くないのが実情でございます。
さて、今回の
大河ドラマにつきましては、今月に入りまして関係の深い自治体である玉名市、和水町、南関町向けに
NHK製作局の説明会が開催されており、その説明を踏まえ、県からは広く熊本県内からロケ地を選定したいとの依頼があっております。
その内容につきましては、明治時代を思わせる風景や普賢岳が見える場所、木造の学校、神社や石橋などといったロケ地の条件が出されておりますことから、本市としましてもできるだけ多くの候補地を提案したいと考えております。
今後の
スケジュールにつきましてですが、今月末から各
撮影候補地を製作局のスタッフが確認し、来年の4月から5月ごろに現地での撮影が行われる予定と伺っております。
本市がかかわりました
映画撮影等の取り組みを申し上げますと、直近では平成25年8月に万田坑において映画「るろうに
剣心~京都大火編~」の撮影を受け入れております。その撮影は、スタッフ、キャストをあわせて総勢300名もの関係者が集結する大がかりとなるものでございました。
撮影の際には、テントや机・椅子の貸し出し、出演者の楽屋の手配、
エキストラの募集、お弁当などを提供できるお店のピックアップ、さらには、
エキストラやスタッフへの宿泊施設や温泉施設の情報提供など、製作会社が撮影を円滑に進めることができるよう、また、県内外から来られる
エキストラの方々が快適に過ごしていただけるよう、さまざまな面から市として
バックアップを行いました。
その甲斐もあり、平成26年7月には
映画配給会社や熊本県の協力のもと、映画「るろうに
剣心~京都大火編~」の試写会をどこの会場よりも早く、
荒尾総合文化センターで開催することができたところです。
また、万田坑では大友監督や主演の佐藤健氏による
特別記念撮影会も開催されるなど、
世界文化遺産登録を目指していた万田坑において非常に大きな宣伝効果につながったものと考えております。
このように、映画やドラマの撮影を自治体が受け入れ、さまざまな
バックアップを行う
フィルムコミッションにおいては、
市内施設等が撮影地となることで、市内外に対して大きなPRにつながるというだけでなく、出演者やスタッフによる食事や宿泊など直接的な経済効果を得ることができ、
地域活性化にも大きく貢献するものと考えております。
本市では現在、
観光客誘致による交流人口の拡大を目的に、荒尾・玉名地区との連携をはじめ、大牟田市や宇城市、長崎県の島原地域など五つの協議会等をベースとして、それぞれの地域の魅力を最大限発揮できる体制を構築し、
観光ニーズに合わせた広域連携による取り組みを進めているところでございます。
今回のようなドラマ等の撮影におきましても、周辺自治体に来られた観光客等が本市にも足を運んでいただけるよう、これまで築き上げた自治体間の
ネットワークを最大限に活用しつつ、本市の豊かな自然や歴史ある文化等、他市町村にはない魅力ある観光資源の情報発信に努めてまいります。
一方で、日本の近代史に大きな足跡を残した本市を代表する宮崎兄弟を題材としたドラマ等が将来的に実現できるように、また、新たな映画やドラマを本市に誘致できるように
関係機関等に働きかけを行うとともに、地域が潤うためにも広域連携の視点を大切にし、積極的に
観光客誘致に取り組んでまいりたいと考えております。
9
:◯鶴田賢了君
◯鶴田賢了君 御答弁ありがとうございました。まず1点目、再質問をさせていただきます。
まず道の駅。市長の前向きな肝入り、積極的な、やはり選挙公約において道の駅をぜひ成功させたいというような気持ちで、1,000万円近い予算は組まれたものと思います。
やはり、道の駅の成功は、箱もの
プラスソフト面、いわゆる生産者、出品者の気持ちをいかに集中させて協力体制をつくっていくかということであり、ですから、当然、運営母体も大切ですが、今からオープンまで生産者の組織づくり、それから、
体制づくりを前向きに、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
現在、荒尾の農産物の主な出荷品目は梨ですね、それからミカン、それから米。野菜は今20軒ぐらいかな、あまりないんですよね。例えば10億円売るのに野菜が4億円要るとすれば、4億円つくる人は誰もいないんです、今の生産者では。ですから、そういったものをやはり農林施策を中心に早く計画を立てて、これは急がないと間に合わないと思います。
みんな年を取っておりましてね、65歳以上70ぐらいかな。若い人がいない。その中で道の駅をつくったけれども、つくる人がいないという状況は絶対避けたいので、その辺の
体制づくりを、今からだと思うんですけれども、その辺をよく検討していただいて、本当に後に引けない、失敗はできない、絶対倒産はさせられない、そういう道の駅を前向きに取り組んでもらいたいというふうに思っております。
ですから、やはり、気持ちをいかに道の駅に、市が一丸となって行政、市民ともどもやっていくか、やっぱり目標設定をして、いかに魂を入れていくかというところだと思います。ですから、その辺の心意気を市長、再度ちょっとお聞きしたいと思いますので、その辺をよろしくお願いします。
10:◯市長(浅田敏彦君) ◯市長(浅田敏彦君) 施設の整備、そういうハード面だけではなくて、出品者、生産者そういった方々の気持ちを十分、一体となって準備に取り組んでまいりたいと思っております。
おっしゃるとおり、やはり、施設の整備だけではなくて、実際、そこに人がかかわり品揃えがないとなかなか成功しない部分でございますので、議員がおっしゃるように、これはもう絶対成功させるという強い気持ちをもって今回のプロジェクトには取り組んでまいりたいと思っておりますので、議員におかれましてもぜひ、今後とも御支援・御協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
11
:◯鶴田賢了君
◯鶴田賢了君 市長の前向きな御意見、ありがとうございました。
やはり荒尾は、本当にすばらしいところだと思います。今度、市屋のガードのところに道ができましたよね。あそこを通るときに本村から
競馬場跡地に向かうときに、あそこをまっすぐ行くと右にがあっとカーブを切っていますけれども、その瞬間、あの有明海一面にかあっと全部広がりまして、普賢岳、それから、多良岳そして有明海そして海岸、かあっとその背景が、今までに見たことのないような荒尾市をあそこに、私は見たような気がいたします。
ですから、あの背景とそれから、道の駅がすぐそばにあると、それから、いろんな関連施設、潮湯であるとか南新地の開発地、その辺につなげると背景的には私は非常に、これで成功しないのはおかしいというふうに思います。
ですから、その辺を踏まえて、ぜひ、バックグラウンドとしては非常に私はいいと思いますので、その辺を、行政ともども我々としても農家の代表として頑張っておりますけれども、一生懸命荒尾のために尽くしたいと思いますので、よろしくお願いします。
その次、今度は金栗四三氏のドラマの件でございますけれども、これは荒尾には玉名からちょっと遠いんですけれども、たぶん、金栗さんも荒尾に何遍も足を運んで遊びに来ておられると思います。それで有明海で泳いだり、貝を掘ったり、それから、雲仙を見上げたり、そういう体験はたぶんされておると思います。
ですから、映画のロケ地としても、やはり、有明海を臨んで走っている風景であるとか、友達と将来の夢を語るとか、そういった語る上での背景としては、荒尾は海、普賢岳、最高のロケーションだと思います。その辺をもっともっと前面に打ち出してですね。私は観光の一つの、非常に大切なチャンスとして、この
大河ドラマを捉えていただきたいと思います。
ですから、荒尾だけではなくて、玉名、荒尾、長洲、大牟田、この辺を全面的に関連をして取り上げてもらいたいということで、その辺は行政間でやはり
話し合い等を今から持っていただいて、この
大河ドラマの
経済普及効果を、玉名だけでなくて荒尾にも持って来てもらいたい。これが、やはり、こちらのほうのNHKに対する、それから、行政に対するいろんな面でのやっぱり呼びかけ、思い入れ、それから、やはり積極的なアプローチだと思うんですね。その辺は市として今後、どういうふうに考えているか、その辺をちょっとお伺いしたいと思いますが、いかでしょうか。
12
:◯建設経済部長(一木鉄也君)
◯建設経済部長(一木鉄也君) 荒尾市としましても、県のほうからも荒尾市のそういう古いところとか、そういうような要請がきておりますので、庁内でもどこかそういういいところがあるのかとかいうのを、職員にも周知して、どこかをピックアップして、その辺が採用されれば荒尾市としても、その辺に観光客がまた見に来るとか、そういうふうなのがあり得ますので、その辺を目指して荒尾市としてもそういう場所の情報の提供は行っていきたいと思います。
そして、できましたら皆さんが来られる中で、荒尾市と他の近隣の市町村とかの連絡もとって、荒尾にはこういう、観光客が来て見ていただけるというような形もPRしていくような形で宣伝していきたいなとは考えております。
13
:◯鶴田賢了君
◯鶴田賢了君 私がちょっと調べたところによりますと、玉名市のPRするものは、まず、夏目漱石「草枕」、那古井館、俵祭り、それから玉名温泉、菖蒲まつり、ミカン、トマトですね。荒尾市が万田坑、荒尾梨、ラムサール干潟、マジャク捕り、小代焼、坂村真民、刀鍛冶、それから、大牟田市が宮原坑、それから、旧三井港倶楽部、草木饅頭、そういったいろいろなものがあります。
その辺の産物をいかに観光に結びつけるかということを考えながら、もう一つは、金栗さんはマラソンの父、そして、箱根駅伝をつくった方です。ですから、金栗さんの功績を讃えて、玉名、荒尾、大牟田、この辺まで含めた駅伝大会等をひとつ考えるとか、そういう何かアクションをとっていただければ、面白いんじゃないかと思います。
新玉名駅に客がどんどん降りるように、無人駅は新玉名駅が最初でしたね。いかにあそこで降りる客が少ないかということが話に出ておりました。ですから、今回、この
大河ドラマを契機に、新玉名駅、それからまたこの荒尾に何らかの形でお客が呼べるような形で、その辺の考えを荒尾市としては具体的に持ってもらいたいというふうに思います。
駅伝等については、いかがでしょうかね。お考えを聞きたい。
14
:◯建設経済部長(一木鉄也君)
◯建設経済部長(一木鉄也君) 今、駅伝等とかというようなお話がありましたけれども、地域連携というような形の一つのやり方としては、そういうのもあるのかもしれませんけれども、周りの自治体等とかの協力がぜひ、協力を得ることが大条件となろうかと思いますので、その辺につきましては今後、何か周りの地域とかで何か行事を行うとかいうような形になった場合とかは、それも一つの手かなとは思いますので、今、この場所でできるかできないかというのは、ちょっとはっきりできませんけれども、一応そのような形で周りとの連携で考えていきたいとは思います。
15
:◯鶴田賢了君
◯鶴田賢了君 その辺は、いろんなつながりというか関係性を持って、観光につなげていってもらえればと思います。
それと、やはりいかに団体観光客を呼んで、荒尾も一つのコースに入れてもらうということで、私はやはり産業振興課等で観光の業者、ツーリスト、そういったところにいかに売り込むかというところを、これは一応プロジェクトとして、いかに荒尾市にお金を落とさせるかというところを考えてもらいたいと思いますけれども、その辺の、今、観光ツーリスト等へのアプローチ等は、荒尾市としてはどういう形でアプローチされておられるか、その辺を聞きたいんですけれども、いかがですか。
16
:◯建設経済部長(一木鉄也君)
◯建設経済部長(一木鉄也君) 今、荒尾では関西等とかの方面に、修学旅行とかも含めましたところで、そのあたりのそういうツーリスト等も回って、荒尾市の観光PRというようなことを現在行っております。
17
:◯鶴田賢了君
◯鶴田賢了君 その辺は総合的に、ここに観光客200万人とおっしゃっていますけれども、それを1割、2割伸ばすために頑張ってもらいたいというふうに思います。
とにかく道の駅の成功と、それから、
大河ドラマ「いだてん」に関する観光客の増加をお願いして、私の質問にかえさせていただきます。
どうも、きょうはありがとうございました。
18:◯議長(小田龍雄君) ◯議長(小田龍雄君) 暫時休憩いたします。
午前10時44分 休憩
────────────────────────────────
午前11時00分 再開
19:◯議長(小田龍雄君) ◯議長(小田龍雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。12番木村誠一議員。
〔12番木村誠一君登壇〕
20:◯木村誠一君 ◯木村誠一君 それでは、平成29年第2回定例会において発言通告に従い一般質問を行いますので、市長並びに関係部課長の答弁を求め、質問に入らせていただきます。
まず初めに、荒尾市公共施設等総合管理計画の旧観光物産館の今後の管理計画について伺います。
現在の旧観光物産館は、市内及び近郊の観光案内、地域との人材交流、観光・物産等の情報の収集、提供及び地域特産品の展示販売等を行うといった観光物産の振興を図る施設として、平成10年4月にオープンしました。
しかしながら、開館当初より利用者は少なく、荒尾市観光協会体制強化事業等の対策はとられたものの、平成26年4月から閉館となり、有効的な利用もされないまま現在に至っているわけですが、この旧観光物産館については、他の公共施設と比較して築年数も新しいことや立地的な条件などから、観光物産館の目的の一つでもあった地域との人材交流を図るということを考えれば、そのまま放置しておかず、使用できないものなのかといった地域からの要望等もあり、その利用方法について議会の中でも取り上げられてきたところです。
しかしながら、この旧観光物産館は建設の際の、熊本県地域振興総合補助金の交付がネックとなり、仮に利用するにしても補助金の返還が生じるため一時的な利活用は難しいものの、今後、策定する公共施設等総合管理計画の中で検討していくというのが、本市の見解であったと記憶しているところであります。
そして今回、平成26年4月に国が示した公共施設等の総合的かつ計画的な管理の推進に基づき、本市における公共施設等総合管理計画が策定されました。
そこで、次の点についてお尋ねいたします。
まず、一つ目に、今まで旧観光物産館の利用に際してのネックとされていた熊本県地域振興総合補助金について、今回の公共施設等総合管理計画の中ではどういう取り扱いになるのか。
二つ目に、管理方法の中で旧観光物産館については耐震性があり、他の用途への活用が見込まれる施設は、用途転用や売却を図る。老朽化した施設は順次解体するとともに、解体後、跡地の活用を推進する。とされていますが、具体的にはどのような方向性で考えておられるのかをお尋ねいたします。
次に、市内道路の維持管理、改良、とりわけ、市内の生活道路や通学路での交通事故未然防止対策についてお尋ねいたします。
平成28年版交通安全白書によりますと、日本の交通事故死者数は約4,000人で、ピーク時の約4分の1まで減少し、特に自動車乗車中の死者数は少なくなっている一方、歩行中、自転車乗車中の死傷者は、全交通事故死者数の約半数を占め、しかも、そのうち約5割が自宅から500m以内の身近な道路で発生していると言われ、幹線道路等については一貫して死亡事故件数が減少しているのに対し、生活道路として想定される道路については増減しながら変動しており、減少傾向となっていないとされています。
この生活道路は、地域の住民が自宅から主要道路に出るまでに使う道でありますが、その多くは幅員が狭く民家に隣接しているため、垣根や塀などで見通しの悪い個所も珍しくはなく、交通安全のための設備もいくらかの道路標識等に混じって、一時停止のほかカーブミラー等がある程度にすぎない一方で、渋滞や信号、交差点を迂回するために、この生活道路が抜け道として使われていること等もあり、市内においても過去痛ましい事故が起きた場所や、事故にまでは至らないまでも対応が必要な個所もあり、交通事故未然防止対策を求められているところが市内各所にも見受けられると思うところであります。
こうした生活道路は、地域の人たちが日常的に利用しているほか、通学路に指定されている場合も多いことから、本市においても荒尾市通学路交通安全推進会議の設置により、教育委員会や学校と関係部署の連携、さらには、保護者や地元の協力も得ながら、日ごろより交通安全対策には取り組んでおられるところですが、以下の2点についてお尋ねいたします。
一つ目に、通学路調査票の通学路の危険・要注意個所に対する対策の進捗状況を、二つ目に、通学路以外の生活道路での危険・要注意個所に対する対策は、どのように取り組まれておられるのかを、お尋ねいたします。
最後に、荒尾市教育振興基本計画の中の道徳教育についての質問です。
特別の教科・道徳が、小学校では2018年度、中学校では2019年度から、従来の道徳の時間から特別の教科・道徳に格上げされ、取り組まれることになりました。
この道徳の教科化は、第1次安倍内閣の教育再生政策の目玉の一つとして取り上げられていましたが、道徳の教科化を諮問された中教審は、正規の教科にすれば当然、評価が必要になり、(1)数値評価、(2)検定教科書の使用、(3)教員免許の面で無理があり、道徳を5段階の数値で評価するのはなじまないという理由から、道徳の教科化は実現困難とされていました。
しかし、2011年の大津市の男子中学生のいじめ自殺をきっかけに、政府の教育再生実行会議が2013年2月に道徳の教科化を提言、その後、急テンポで進められ、教科化をめぐっては価値観の押しつけになるなどと反対意見も根強くありましたが、文部科学省は約10年ごとの学習指導要領の改訂をまたず、2015年3月に小学校の指導要領を一部改め、道徳を特別の教科と位置づけました。
今後、特別の教科・道徳は教科化となり、評価の対象とされ取り扱われることになります。しかし、道徳は他の教科と違って個人の内面の動きにかかわるものであり、点数評価はなじまず、唯一の正解というものがありません。
子どもが教師の目を気にするあまり、先生が求める答えを探すようになれば、表面的な授業になるおそれもあります。大切なのは、一人ひとりがさまざまな意見を持ち、社会には多様な価値観があるということを子どもたちに気づかせることではないでしょうか。
各分野の一線で活躍する人たちには、型に収まらないような人たちが数多く見受けられます。いろいろな角度から考え、その積み重ねを通じて自分なりの意見や価値観を見つけることが自然であり、そのためにも教師が目の前の子どもたちの実情に合わせて、授業を工夫できるようにすることが必要なのではないでしょうか。
2018年から、特別の教科・道徳が始まります。本市においては、道徳の授業づくりをどのように考えておられるのかをお尋ねし、壇上からの質問を終わり、議長に再質問をお願いして降壇いたします。
21:◯議長(小田龍雄君) ◯議長(小田龍雄君) 浅田市長。
〔
市長浅田敏彦君登壇〕
22:◯市長(浅田敏彦君) ◯市長(浅田敏彦君) 木村議員の御質問の1番目、荒尾市公共施設等総合管理計画についての、旧観光物産館の今後の管理計画について、お答えをいたします。
議員御存じのとおり、全国的に戦後の高度成長時代に建設した建物やインフラなど、公共施設等が非常に多く、人口減少社会の到来による公共施設等の利用需要の変化が見込まれるほか、老朽化に対応した大規模改修や更新など、財政面における維持管理が大きな課題となっております。
それを受けまして、平成26年4月、総務省から全国の自治体に対して公共施設の管理に関する行動計画となります、公共施設等総合管理計画の策定について要請がなされ、本市におきましては平成29年3月末に策定を終えたところでございます。
荒尾市公共施設等総合管理計画は、計画期間を平成29年度から47年度までの19年間とし、建物、インフラを合わせ17分類にも及ぶ、公共施設等の管理に関する基本的な考え方について取りまとめたものとなっておりますが、具体的な施設ごとの取り組みや方針につきましては、今後、平成32年度までに策定を予定しております個別施設計画において定めていく予定といたしております。
議員御質問の旧観光物産館につきましては、本市の観光及び物産の振興に資することを目的とし、熊本県の地域振興総合補助金等を活用しながら、平成10年3月に建設し、市内及び近郊の観光・物産等に関する情報提供や関係者の研修・交流等の場として、また、平成17年4月からは、特産品の販売にも取り組み、活用してまいりました。
しかしながら、昨今の社会情勢の変化等への機能面での対応のおくれや、観光客の移動の動線上にないなどの位置的な問題などが重なり、来場者の増加や効果的な活用を図ることが困難であったことなどによりまして、平成26年3月をもって施設を廃止し、現在は市関連行事の開催時に臨時的に使用している状況でございます。
建物につきましては、外壁や室内エアコンなどに不具合が見受けられますが、築19年という比較的まだ新しい施設であり、好立地にあることから今後の有効活用が見込める施設であると考えております。
なお、公共施設等総合管理計画を策定したことにより、県補助金の返還等の問題の進展や今後の活用についての方向性についてでございますが、今後、公共施設等総合管理計画に沿って、全公共施設の管理・整備等について定める個別施設計画の作成段階で、各施設の方向性について検討していくことになりますので、現時点ではお話しできる状況にはございません。
しかしながら、早急にその利活用を図る必要があると考えており、庁内において活用案の照会、調査、ヒアリング等を行っているところでございます。
公共施設等総合管理計画の策定と重なり、お示しできるところまでは至っておりませんが、今後も施設の利活用に係る可能性等の情報収集や検討、課題の洗い出し等を行い、方向性を探っていきたいと考えております。
今後、各公共施設の個別施設計画を策定する上で、まずは市内の公共施設の全体の状況を把握し、中長期的なまちづくりの観点からの荒尾市立地適正化計画と市全体の経営と将来の公共施設のあるべき姿の視点からの、公共施設等総合管理計画の考え方に基づき、将来にわたる本市の最適な公共施設等の配置について検討してまいります。
また、その結果を踏まえた上で、旧観光物産館につきましては、将来を見据えた施設の方向性をまとめ上げ、建設時の補助金で関係してまいります熊本県とも十分な協議を重ねながら、その利活用について検討してまいりたいと思います。
その他の項目につきましては、教育長及び担当部長より答弁をいたします。
23:◯議長(小田龍雄君) ◯議長(小田龍雄君)
一木建設経済部長。
〔
建設経済部長一木鉄也君登壇〕
24
:◯建設経済部長(一木鉄也君)
◯建設経済部長(一木鉄也君) 議員御質問の2番目、市内道路の維持管理、改良についての2点目の御質問、通学路以外の生活道路での危険、要注意個所に対する対策の考え方について、お答えいたします。
生活道路とは、国や県または市が管理している道路と、個人が管理している道路がございますが、本市で維持管理をしています道路状況等を御説明いたしますと、市道認定路線数は756路線あり、約282kmございます。さらには、里道も維持管理を行っている状況でございます。
交通事故を未然に防止する策としましては、道路整備や事故防止の啓発などさまざまな対策がございますが、生活道路における道路整備としましては、社会資本総合整備交付金を活用し、交通弱者を守るための歩道新設や道路幅員が狭いところなどの危険個所の改良を進めております。また、担当部署では月2回の道路パトロールを実施し、道路の異常や通行に支障となる樹木などの早期発見に努めているところでございます。
そのほかにも、道路に関する情報や要望などは、行政協力員や地元区長の皆様から多く寄せられており、その情報や要望に対しまして速やかに現地確認を行い、危険度や緊急度を考慮しまして順次、補修改修工事を行っております。
そして、交通事故の未然防止策としましては、これまで本市でも昭和46年から国・県・市の
道路管理者や警察署、消防署、九州旅客鉄道株式会社、教育委員会を含めた行政の関係機関で、荒尾市交通安全対策会議を設立し、市内における交通安全に関する施策等を推進しております。
また、教育委員会では毎年1回、通学路の危険個所の合同点検を関係機関と実施し、通学路における安全確保に努めているところでございます。
昨年までは、くらしいきいき課で対応しておりました道路の外側線や、注意喚起を促す路面表示やカーブミラー等の交通安全施設の整備につきましては、緊急な場合すぐに対応できるように、今年度からは
道路管理者である土木課のほうで担当することとし、さらなる市民サービスの向上を図るようにしております。
その他、幼稚園や保育園、小学校、高齢者福祉施設等の交通安全教室などの交通安全啓発活動につきましては、これまでどおり、くらしいきいき課で対応を行ってまいります。
このような中、
道路管理者である土木課におきましては、昨年度、市内一円の道路の白線などの路面表示が見えにくい個所や、消えかかっている個所の調査を行いましたので、今後においては計画性をもって路面表示等の補修工事を進めてまいりたいと考えております。
これからも、交通事故未然防止対策といたしまして、関係機関と連携強化を図り、安心・安全な市民生活の構築と道路の保全、管理に努めてまいりますので、御理解と御協力のほどよろしくお願いいたします。
25:◯議長(小田龍雄君) ◯議長(小田龍雄君) 永尾教育長。
〔教育長永尾則行君登壇〕
26:◯教育長(永尾則行君) ◯教育長(永尾則行君) 木村議員御質問の2番目、市内道路の維持管理、改良についての生活道路や通学路での交通事故未然防止対策についての一つ目の、通学路調査票の通学路の危険、要注意個所に対する対策の進捗状況について、お答えいたします。
近年、全国各地での通学中の児童や生徒が犠牲となる交通事故が多発しており、児童・生徒の交通安全の確保、交通事故の防止に向け、教育委員会を中心に荒尾市通学路交通安全推進会議を平成26年度に設立いたしました。
この組織は、国・県・市の
道路管理者や警察署などの関係機関に加え、学校やPTA等を中心に組織され、各小・中学校から上がってくる通学路の危険個所について毎年1回、合同点検を実施しています。
危険個所については、関係機関や施設管理者と対策を図り、通学路における安全確保に努めているところでございます。見通しが悪い道路や急カーブの道路、交通量が多い道路や狭い道路、信号のない交差点など、平成28年度は、新規の危険個所は12件ありました。国道や県道の一部については、交差点改良などまだ工事中のところもありますが、万田小学校校区のマミーズ原万田前十字路や、平井小学校校区の高専ダゴ付近など、ほとんどの市道については整備が完了しております。
各小・中学校におきましても、通学路の安全対策として登下校時の見守り隊の実施や交通安全教室を開催するなど、児童・生徒はもとより学校関係者や保護者まで、交通安全に対する意識の向上に努めております。
今後も、国・県・市の
道路管理者や警察署などで協議を行い、児童・生徒が安全・安心な通学路を確保するため、止まれや横断歩道などの路面表示、白線の引き直しなど、引き続き危険個所への対策改善について協力をお願いしていきたいと考えております。
続きまして、木村議員御質問の荒尾市教育振興基本計画について、2018年度から特別の教科・道徳が始まりますが、本市における道徳の授業づくりについて伺いますについて、お答えいたします。
小中学校においては、週1時間、年間35時間(小学校1年生は34時間)を標準時数として道徳の授業が行われております。学習指導要領総則には、学校における道徳教育は道徳の時間を要として、学校の教育活動全体を通じて行うとされ、「道徳教育は教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき、人権尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭、学校、その他社会における具体的な生活の中に生かし、豊かな心を持ち、伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛し、個性豊かな文化の創造を図るとともに公共の精神を尊び、民主的な社会及び国家の発展に努め、他国を尊重し国際社会の平和と発展や環境の保全に貢献し、未来を拓く主体性のある日本人を育成するため、その基盤としての道徳性を養うことを目標とする。」と定められております。教育基本法にある人格の完成及び国民の育成の基盤となるのが道徳性であり、その道徳性を養うことが道徳教育の使命であります。
その点から、学校教育の重要な柱である人権教育とともに、学校教育全体で積極的に取り組むべきものでございます。
しかし、これまでの道徳教育については、道徳の時間は各教科等に比べて軽視されがちであること、および読み物の登場人物の心情理解のみに偏った形式的な指導や、発達の段階などを十分に踏まえず、児童・生徒に望ましいと思われるわかりきったことを言わせたり書かせたりする授業が行われがちであることなどの課題が指摘されております。
また、いじめ問題に関する痛ましい事案が大きなきっかけとなり、いじめ問題が深刻な事態にある現状から、教育再生実行会議の提言や中央教育審議会の答申を踏まえ、道徳の時間を特別の教科・道徳(道徳科)として新たに位置づける学習指導要領の一部改正が平成27年3月に行われております。
それに伴い、平成27年度から一部改正学習指導要領の趣旨を踏まえた取り組みが可能となり、小学校は平成30年度、中学校は平成31年度から道徳科を実施することになっております。具体的には、検定教科書が導入されることになります。これにより、道徳教育の理念を教職員が共有し、検定教科書を活用した週1時間の道徳科の授業を確実に実施することになります。
また、指導内容について、いじめ問題に対応し発達段階を踏まえた、より体系的なものに改善されます。これまで学年ごとに列記されていましたが、新学習指導要領ではキーワードを設け、項目ごとに各学年の指導内容を整理し、「個性の伸長」、「相互理解、寛容」、「公正、公平、社会正義」、「国際理解、国際親善」、「よりよく生きる喜び」の内容項目を小学校に追加し、発達の段階をより一層踏まえた体系的なものに改善されております。
さらに、問題解決的な学習や体験的な学習、地域の人材や専門家との連携を重視するなど、質の高い多様な指導方法を取り入れた授業を展開することが示されているところでございます。
これらにより、答えが一つではない課題に子どもたちが道徳的に向き合い、考え、議論する道徳教育への転換を図り、児童・生徒の道徳性を育んでまいります。
熊本県教育委員会としては、道徳の教科化により道徳教育を一層充実させていくことは、子どもたちの人格を形成する上で極めて重要な意義を持つものと考え、平成28年度から特別の教科・道徳の趣旨、内容を踏まえた授業の実施を推進しております。
本市におきましても、管理職及び道徳教育推進教師を中心に、各学校における指導体制の充実及び指導方法の工夫改善を図り、年間35時間の確実な確保と子どもたちが道徳的価値を理解し、これまで以上に深く考えて、その自覚を深めるという質的転換を目指して授業づくりを進めているところでございます。
各学校では、教職員の校内研修に道徳の研究授業と授業研究会を位置づけ、外部講師を招へいするなど積極的に授業改善に努めているところでございます。
さらに、副読本「私たちの道徳」や「熊本の心」等を有効に活用するとともに、地域への授業公開や地域の人々の参加協力等、家庭や地域との連携による道徳教育を推進してまいります。
27:◯木村誠一君 ◯木村誠一君 ひと通り答弁いただきまして、ありがとうございました。
それでは、各項目に沿って再質問をさせていただきたいと思います。
まず、観光物産館についてなんですけれども、先ほど市長からも答弁がありましたけれども、平成32年度から個別計画を練っていくということだというふうに私は理解したんですけれども、その平成32年度までは、そうしたら全く活用はできないということになるんでしょうか。
28:◯総務部長(石川陽一君) ◯総務部長(石川陽一君) 議員の御質問に、お答えいたします。
公共施設等総合管理計画の中で、平成32年度までに個別計画を策定するというような形で、今、整理をしているところでございます。
それと、あと1点、それまでの間ということですけれども、どうしても県の補助金との兼ね合いがありますので、ある程度長期的な方針を持ってじゃないと、なかなかテーブルに乗らないというようなことも聞き及んでおりますので、そのようなことで、ある程度の活用方針を定めてから県のほうと交渉していくというような運びになろうかというふうに思っております。
29:◯木村誠一君 ◯木村誠一君 この旧観光物産館に関しては、本議会の中でも何度も使わせてほしいということで、いろいろ要望等が出されておりまして、築年数も新しい、場所的にも結構、立地的にいい場所にあるということで、皆さんが本当にあの場所を利用して、いろんな催し物とかやっぱり、地域の活性化とかということで使いたいというふうに、結構、地域のほうからも声が上がってきておりますので、改めてこの旧観光物産館についての質問をさせていただいたところであります。
今は平成32年までに個別施設計画の中で取り組んでいきながら考えていくということでお話をされておりますので、以前の回答ですと、全くどうにもならんというようなところから一歩前進はしたんかなというふうに捉えているところであります。
しかしながら、計画期間も全体的な期間としては平成29年から平成47年の19年間ということで、立地適正化計画と整合性もとりながら進めていかれるとは思うんですけれども、あまり長く置いておくと結局、そのまま老朽化が進んでいくということにもなりかねせんので、できればこういった築年数──いちばん新しいですかね、やっぱり。ですね──やっぱりこういった新しい部分から利活用というのを進めていっていただければいいかなというふうに思っておりますので、そこら辺も含めて今後、検討していただければなというふうに思います。
続きまして通学路の調査のほうなんですけれども、先ほど通学路に関しては進捗状況も含めて答弁をいただきました。
それで、平成28年の調査では21カ所ですか、危険個所が出ていて、そのうち新規が12カ所ということですけれども、その他、ある程度対策が終わったというのは何カ所ほどあるんでしょうか。
30:◯教育長(永尾則行君) ◯教育長(永尾則行君) 新規で12カ所出ておりましたが、先ほど答弁いたしましたように、ほぼ整備されているんですが、まだのところが現在のところ2カ所ございます。
引き続き、本年度も対策会議を行っていきますので、これについては引き続き対策をすることになります。
31:◯木村誠一君 ◯木村誠一君 平成28年度は21カ所ということで、その前は三十何カ所でしたよね、平成27年度は三十何カ所あったと思うんですね。それを考えると、対策のほうをどんどん進めていっていただいていると思いますので、やはり、子どもさんの通学路をやっぱり完全に確保していくというのがいちばん大事な部分だと思います。
この通学路の調査票に関して、順次対策は進んでいるんですけれども、この中でPDCAサイクルで対策の効果の検証がどうだったかということも取り上げられていたと思うんですね。その中で児童・生徒さんへのアンケート対策はどうだったかと、安全についてはどうだったかということを含めてだと思うんですけれども、アンケート調査を行うということで項目を挙げられておりました。それについて、実際、そのアンケートのほうを取り組まれたのか、児童・生徒さんからどういった回答といいますか、が述べられたのか、そこら辺がわかれば教えていただきたいと思います。
32:◯教育長(永尾則行君) ◯教育長(永尾則行君) この調査票のおおもとは、学校から基本的に上がってまいります。学校は、子どもたちからの情報もありますし地域からの情報もありますし、また、教職員からの情報もございます。それを整理してこの対策会議に上げてくるということになります。
ここで対策をとって、また、学校のほうにこれを当然また戻しますので、それを受けてまた、今、議員がおっしゃったように、学校での今度はPDCAサイクルといいますか──感想になるんですが──申しわけありません、今、ちょっと具体的なものはここに準備はしておりませんが、そういう形でPDCAのサイクルを回しながら、実際に通る子どもたちの安全が確保されるようにというところでの対策をとっております。
33:◯木村誠一君 ◯木村誠一君 やっぱり、児童・生徒さんは直接利用される──「方」と言ったらおかしいですけれども──生徒さんたちにやっぱり聞くのがいちばんいいと思うんですよね。これは何でかといったら、大人の目線で見る道路と子どもさんの目線で見る道路とは、やっぱりかなり違ってくると思うんですね。
例えば、大人であれば草が生えていても上から見下ろせる、でも子どもさんにすれば、ある程度の高さまで草が迫っているとか、そういった違いというのもやっぱり出てきますので、そういう意味では子どもさんたち、しっかりと意見のほうを聞くというのも一つ大事ではないかなと思いますので、その辺も含めてしっかりと今後も取り組んでいただきたいと思います。
通学路に関しては、どちらかといえば児童・生徒さんのほうが交通ルールはしっかりと守っておらますので、どっちかといえば大人のほうがきちんと、そういった交通ルールを守るような対策をとっていかないといけないかなというふうに思います。
子どもさんたちが横断歩道で立っていても、結構、車は素通りして行きます。朝はボランティアの方とかが横断歩道でちゃんと旗を持って車をとめてくださっているので、そういう部分というのは多かれ少なかれ──まあ、車のほうもとまったりはしているんですけれども──やはり、そうでない時間帯というのは、そういった部分も見受けられますので、そこら辺も含めてしっかりと取り組んでいただければなと思います。
次に生活道路に関してですけれども、先ほど平成28年の交通白書のほうをちょっと紹介しましたけれども、実際、やっぱり乗車中の事故というのはかなり減っておりまして、G7の中でもトップクラスで少ないということと、一方、生活道路を歩行、自転車に乗車中の事故というのは、G7でトップクラスで悪いということが統計として出されております。
学校の通学路については、先ほどからしっかりと対策を練られておるんですけれども、この生活道路に関しても、情報などを聞いた上で対策を行っているということで、先ほど答弁がありました。
現在、そうしたら生活道路に対して、地域から何件ほど要望等上がっておるのか、わかればお教えいただきたいと思います。
34
:◯建設経済部長(一木鉄也君)
◯建設経済部長(一木鉄也君) 現在、上がってきている件数が25件、去年ありまして、そのうちの22件に関しましては、改修・補修済みというような形になっております。
35:◯木村誠一君 ◯木村誠一君 はい、ありがとうございます。
結構、私も地域でその道路に関しては、そういった要望等を数多く聞きますので、順次、そういうふうに対策を進めていっていただいているというのは本当にありがたいんですけれども、例えば、その対策に関しては、庁内でそういった会議等があるんでしょうか。
36
:◯建設経済部長(一木鉄也君)
◯建設経済部長(一木鉄也君) その道路が悪いところ等とかは、一応、要望とか苦情関係とかが入ってきたときには、職員で現地を調査いたしまして、その状況に応じて、即、しなければならないとかいうような形であれば、警察等にも協議に行きまして、その辺の対策は早急にやっている状況でございます。
37:◯木村誠一君 ◯木村誠一君 はい、ありがとうございます。
そういった生活道路というのは、やっぱり、地域の住民の方が日々利用される道路であります。
先ほど質問の中で言いましたけれども、結構、抜け道として利用されている個所というのも数多く見受けられるんですね。そういった中で、どうしても、抜け道になると朝夕がいちばん多くて、特に朝なんかは結構、車のスピードが速いというようなことも見受けられたりもします。こういった生活道路に関しては、交通白書の中でも、やっぱりきちんとした対策をとるということでも1項設けられております。ある程度の区域内は30km規制にとどめてしまうというようなことを、国としても生活道路に対しては対策をとっていくというふうなことが述べられております。
なぜ「ゾーン30」ということで30km規制にとどめるのかといえば、30km以下になると歩行者も、大体10mぐらい近づいた時点で気づいて急ブレーキをかけられても、その速度だととまるということが科学的に実証されているということなんですね。もう一つは、その30kmに抑えるという理由としては、その衝突速度が30kmを超えたときの致死率というのが、30kmを超えるか超えないかでかなりやっぱり違うということがデータで示されております。
20kmから30km未満の場合は、致死率が──事故に遭遇した場合なんですけれども──0.42%と。30kmを超えると1.72%ということで、4分の1にやっぱり下がると──仮に事故が起きた場合ですね、まあ起きてはならないんですけれども──そういうことで、そのゾーン30というのを交通白書の中でも進めていくということで、今までの生活道路に対する事故に対する対処療法型といいますか、起きた場所を、例えば、対策を打つというんじゃなくて、事前にそこの急所を事前に特定すると、例えば、抜け道になっている場所、そこの範囲を特定するとか、そういうふうな方法で今後、進めていくということが示されております。
荒尾市内でも結構、やっぱり道幅が狭くて、中央線があったりするところなんかでもあるんですけれども、このゾーン30の発想からいけば、例えば歩道を広くして中央線をなくす、中央線をなくして一本の道路にしてしまうということですね。そうすると、やっぱり運転する側の意識としては、やはり、中央線がないんで、対向車が来るというようなことも含めて、意識的に速度を若干落としていくというようなことも考えられているみたいですので、荒尾市内におきましても、通学路以外もそういった抜け道、特に抜け道とかですね。
私は今、中央校区に住んでいますけれども、中央校区でいえば何といいますか、あらおシティモールから八幡台のほうに抜けるあの道と、それから、鴻江病院に続く道ですね。結構あそこは抜け道として利用されていますし,あそこは過去、事故がやっぱり起きているんですよね。
現在、どういう状況かというと、ほとんど道路表示、白線も消えております。地域の方からも昨日、郵便屋さんがかなり危ない状況だったとかということも聞いておりますので、やっぱりそういった部分も含めてですね。今は中央線があるんですけれども、その中央線をなくして歩道を広くするとか、そういうことも含めて今後、対応もしていただければなというふうに思っております。
昨日でしたか、あらおシティモールの下の南側公園ですか、中央信金の前のちょうど三叉路のところですね、あそこで接触事故なんか起きていますね。車対車なんですけれども、あそこもかなり前から地域の皆さんから要望がありまして、上から下りて来て、下の大きいほうの道路に出るのに、停止線を越えてからしか車がとまらないと。右側から来る車ばっかり注意しながらじわじわと出て行って停止線を越えるということで、地域の人が自転車が接触しそうになったというのが何度かあったということも聞いております。